バリュー株投資を学ぼうと思ったら学べなかった
ひょんなことから学ぶこととなったバリュー投資。
学ぶきっかけはまた今度にして、きっかけになった人に何から手を付ければ良いか尋ねるとあるYOUTUBE動画を紹介された。
張り切って閲覧したところ、内容がわからない。
内容というか単語の意味がわからない。
こりゃ最低限は身につけることがあるなということで、GEMINI先生に講座を開いてもらうことにした。
そこで最初に知っておくべき6つの事柄について腹落ちのためにまとめていこうと思う。
1.PER〜人気企業を見極める
PERっていうのは株価損益率とのこと。
企業の株価が1株あたり利益の何倍になっているかの数値。
株価とか利益とかいうと会社の何かを分析しているのかと思ったら、これは会社の人気を計る指標らしい。
つまり利益の割に株価が高い、高いというのは投資家に人気があるから。
投資家は今後の成長に期待しているということでPERは高くなる。
その他、以下のことが言える
- PERの低い企業は割安の可能性→ただし同業他社との比較が必要
- PERが高すぎる企業は成長が鈍化すれば一気に株価下落のリスクあり
- 経済ショックで成長企業なのにPERが下がったら買い時かもしれない
- 地味な業界はPERがたまたま低くなる
- IRが下手くそな企業もたまたま低くなる
- 規模が小さい会社はアナリストにも分析されずたまたま低くなる
バリュートラップ
真のお宝株は価値が見過ごされている会社。
その価値に市場が気づけば価格は上がっていく。
ただしバリューと思って買ったら実はそうじゃなかったパターンもある。
バリュー投資あるあるでバリュートラップというらしい。
その要因が以下の通り。
- 業界全体が衰退している
- 利益が大きく減ることが予想される
- 経営(者)に問題がある
2.PBR〜割安企業を発見しよう
PBRは株価純資産倍率。
株価が純資産の何倍かという数値。
簡単に言うと今事業をやめたときに株主の手元にいくら残るか?という数値。
PBR1倍であれば「株価の合計=純資産」となる。
PBR0.5倍ならばいはゆる「1万円入りの財布が5000円で売られている」ということになる。
PBR>1倍がなぜ存在するのかというと、その企業の純資産に加えて見えない資産が評価されているということ。
株式投資では「のれん」なる言葉が使われ、例えばブランド力・技術力・社員の能力なんかが見えない資産として評価される。
バリュートラップを見抜くのにも使えて、PERが低くてもPBRが1を大きく下回っていれば利益がなくなっても会社の資産自体が会社を支えてくれるので人気が出る可能性も残るということ。
3.ROE〜効率よく利益を上げる企業を見抜け!
ROE(自己資本利益率)は自己資本(≒純資産)でどれだけ利益を上げているかを表す数値。
企業がどれだけ効率よく利益を上げているかを示している。
一般的に10%超えると優良で15%超えだと超優良。
PER・PBR・ROEを組み合わせるとその企業のストーリが見えてくる。
4.自己資本比率〜企業の守りの強さをチェック!
自己資本比率は総資産における自己資本の割合を表す。
会社の体力・安全性の指標となる。
一般的に40%以上は安心、50%以上は優秀ということができる。
ただし自己資本の内容もチェックが必要。
例えば今後も売れ残りそうな在庫が自己資本として算入されているとしたら、本当の健全性を測ることはできない。
5.配当利回り〜定期的な収入をゲット!
配当利回りは株価に対しての配当の割合。
バリュー投資家の中には高配当株を好む人もいるが、配当がゼロなのが悪ということではない。
一般的には3.5%~4%が「高配当株」と呼ばれる。
市場の平均は約2%。
ただしここにもバリュートラップは潜んでいる。
会社がうまくいってなくて株価が下がると必然的に利回りが上がる形となる。
会社が配当を頑張って多く出している場合と数値上は同じように見えるので注意。
6.ネットキャッシュ〜本当にお金持ちな企業はどれだ?
ネットキャッシュは企業の真の金持ち度を示す。
(現金及び預金)-(有利子負債)
工場建設などで負債が増え一時的にネットキャッシュがマイナスになる場合もあるので、マイナスが絶対ダメというわけではない。
ただマイナスの状態がずっと続いているとなると問題あり。
バリュー投資家は「時価総額」と「ネットキャッシュ」を比較してお宝株を見つけるのにもつかわれる。
おわりに
ひとまず基本的なことはこれで抑えられているらしい。
これから分析したりしていく上でまたわからない事が出てくれば適宜抑えていけばいいと思う。
バリュー投資家はこれらの指標を見ながら、本当は価値があるのにまだ見過ごされているお宝を見つける必要があるということはなんとなくわかった。
ただ既に人気が出てしまっていてはだめだし、逆に価値を発見されず日の目を見ないなんて企業もあるような気がしたがその点はどうなんだろう?
宝探しの要素もありつつ、欲張りすぎるとろくなこともないだろうななんて考えながら今後も学んでいこう。